【音読】 読書シリーズ / 超訳ニーチェの言葉 フリードリッヒ・ニーチェ

「超訳ニーチェの言葉」では、沢山の素敵な言葉が完結に書かれた写真集の様なものです。読書初心者にとっては、とても読みやすい構成になっていて、とても楽しく読めると思います。ここで書かれている言葉の参考文献は、フリードリッヒ・ニーチェの、その他の本からの「人間的な、あまりに人間的な」「曙光」「力への意志」「悦ばしき知識」「偶像の黄昏」「ショウペンハウアー」「善悪の彼岸」「さまざまな意見と箴言」「漂泊者とその影」「ツァラトゥストラはかく語りき」他。などでの「名言」や「格言」をまとめた全詩集になります。


001.初めの一歩は自分への尊敬から  

 自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなことだからだ。 

 そうではなく、最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。 

 自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。 

 そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。 

 それは自分の可能性を大きく開拓し、それをなしとげるにふさわしい力を与えることになる。自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう。 

『力への意思』フリードリッヒ・ニーチェ/超訳ニーチェの言葉 より 


010. 自分を知ることから始めよう

 自分についてごまかしたり、自分に嘘をついたりしてやりすごすべきではない。自分に対してはいつも切実であり、自分がいったいどういう人間なのか、どういう考え方や反応をするのか、よく知っておくべきだ。

 なぜならば、自分をよく知っていないと、愛を愛として感じられなくなってしまうからだ。愛するために、愛されるために、まずは自分を知ることから始めるのだ。自分さえも知らずして、相手を知ることなどできないのだから。

『曙光』フリードリッヒ・ニーチェ/超訳ニーチェの言葉 より



011. 自分は常に新しくなっていく

 かつてはこれこそ真実だと思っていたものが、今では間違いだったと思う。かつてはこれこそ自分の変わらぬ信条だとしていたものが、今では少しちがうと思う。

 それを、自分は若かったとか、浅かったとか、世間知らずだったと断じて葬らないほうがいい。なぜならば、当時の自分にとっては、そう考えたり思ったりすることが必要だったのだから。当時の自分の段階にあっては、それが真実であり信条だったのだ。

 人間は常に脱皮していく。常に新しくなっていく。いつも新しい生に向かっている。だから、かつては必要だったものが、今は必要でなくなっていくことは、自分の脱皮をうながすことにもなるのだ。さらなる新しい自分になるために。

『悦ばしき知識』フリードリッヒ・ニーチェ/超訳ニーチェの言葉より



015. 自分自身を見つけたい人に

 自分がどういう者であるか理解したい人は、次のような問いを自分に向け、真摯に答えてみればいい。

 これまで自分が真実に愛したものは何であったか? 自分の魂の高みに上げたものが何であったか? 何が自分の心を満たし喜ばせたか? これまでにどういうものに自分は夢中になったか?

 これらの問いに答えたとき、自分の本質が明らかになるだろう。それがあなた自身だ。

『ショーペンハウアー』フリードリッヒ・ニーチェ/超訳ニーチェの言葉より

» ショーペンハウアーとは(ニーチェ) art-tokyo

「今や、われわれは、ショーペンハウアーと いう注目すべき人物の登場を、理解する。 ・・・彼は、倫理学と芸術の、最深の根源的 諸問題に思いを致し、生存の価値という問題 を提起するのである。」「ショーペンハウアーは、単純で、正直であ る。・・・彼の用いるあらゆる概念の、何と いう力に溢れたことか。・・・彼の叙述の中 には、何らの動揺も見られず、あるものは、 太陽の光がその上に輝いているとき、ざわめ きもせず、もしくは軽やかさにさざ波を立て る、そうした湖水の明るい深みである。彼は ルターのように、粗く大きい。彼は今日に到 るまで、ドイツの散文家の中での最も厳しい 模範であり、如何なる者も、彼ほど真剣に、 言葉と、言葉が課する義務とを、考えたこと はなかった。・・・学識ぶった抽象化をする ことなく、哲学的な煩瑣な屁理屈をうんざり するほど敷衍(ふえん)したり長々と縷説し たりすることなく、生存の核心を改めて洞察 した彼の偉大さは、並々ならぬものである。 ・・・ショウペンハウアーは、今日文化とし て妥当しているすべてのものに、抵抗して立 つのである。ちょうどプラトンが、昔日ギリ シャにおいて文化であったすべてのものに、 抵抗して立っていたように。」 (「哲学者の書」)ショウペンハウエルの没後5年、ニーチェ は古本屋で、彼の主著「意志と表象として の世界」に出会う。<出会った印象> 「どの行も、諦念と否認と断念とを叫んで いた。それは、私に世界と生と私自身の心情 をきわめて壮大に映し出してくれる鏡にも似て いた。そこでは、すべての利害得失をはなれ、 じっと見つめる太陽のごとき芸術のまなこが 私を凝視していた。 そこに、私は、病気と快癒、追放と隠れ家、 地獄と天国を見た。自己認識の必要が、いや 、自分自身をこなごなに粉砕する必要がある という強烈な思いが私を襲った。」<信頼できる哲学者、ショウペンハウアー> 「世の中には、ショーペンハウアーの著作の 最初のページを読んだだけで、この著者なら 最後のページまで通読し、著者の語る片言隻句 にも耳を傾けるだろうと、その瞬間に確信する 読者がいるものだが、私もその一人だった。 私の胸に彼に対する信頼の念が芽生えた。 私は、あたかも彼が私のために書いてくれた ようにショーペンハウアーを理解した。」 (「反時代的考察」) Comments

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何だか、今日から『自分をもっと愛してみよう!』と思える自分へのご褒美への言葉が沢山詰められた全詩集ですよね。私自身、ニーチェの言葉の本が、とても読みやすくて好きなので、これからも沢山素敵なフレーズや一節をご紹介していきますね。


今日も、皆様に「小さな幸せ」「心温まる言葉」を届けられましたら、幸いです。おやすみなさい☆

是非、音読してほしい『読み物』『素敵なストーリー』『本当にあった心が暖かくなる実話』などをお持ちでしたら、是非教えてください。 


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Hana Hana

【朗読】ホッと癒される 読書・朗読シリーズ

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